タイにおける日本食市場動向調査結果2015

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タイの日本食レストランは相変わらず堅調。店舗数は対前年比11.5%増加、舗数は2300店舗を超える。

全体傾向

退・閉店舗数の増加により、増加傾向が鈍化


2015年度は前年度の伸び率116.5%に比較して、111.5%と伸び率は鈍化したものの依然二桁成長が続き、2,300店舗を超えた。伸び率が鈍化した理由は、新開店舗数が514店舗で前年店舗数比で24.2%であったが、退閉店舗数が271店舗で12.7%を占めた。
結果、純増店舗数は243店舗で、昨年の純増店舗数301店舗を下回った。

立地傾向

バンコク首都圏の純増率が低く、地方の純増率が上回った為地方の前年比が伸長


バンコク首都圏の店舗数は1,579店舗で全国の占有率は66.8%であったが前年比は109.4%と全国レベルより約2%低かった。反面、地方では785店舗で占有率は33.2%で前年比は115.8%と大幅に伸長をした。
その原因は、バンコクの退・閉店数が新・開店の半数を超え、逆に地方では半数以下であった。
地方が伸びたのはCPN集積内のセントラルのサラヤ/ハチャイ/ランパン/ウドン/コンケン、ロビンソンのサラブリ/スリン/ロイエ/チャチェンサオ/ラチャブリに開業し、ロータス、Big Cも地方店が開業した為、都心で目立ったのはモールのEM Quartier であった。

業種別傾向

業種別の伸び率はまだら模様


店舗数順位は上位では変化はないものの、日本食、ラーメン・中華と寿司・海鮮業種の伸び率が鈍化した。
ホテル内和食と洋食が前年を割り込み、カレー/お好み焼きが横這いであった。反面、喫茶・珈琲、丼、とんかつ、天ぷら、焼肉BBQ、蕎麦うどん、宅配、焼鳥・居酒屋、すき焼き、しゃぶしゃぶは全体伸び率を上回っている。

本調査はJROタイ支部ネットワーク長の浅井靖綏氏(モスフードタイランド 代表取締役会長)より報告されたものです。