うどん
「美味しいうどん」の麺を表現する日本語として次のようなものがあります。「もちもち(=口の中全体で寛実firm yet chewy gelatinous texture)」・「しこしこ(ややアルデンテと似た、種として歯で感じるdelightfully firm texture)」・「つるつる(口の中全体、喉ごしで感じるsmooth texture)」。
うどんは各地域による気候の違いや、その地域独自の食材を反映し、稲庭、讃岐、平打ち状のきしめんなど様々あります。
食品加工技術の向上により、近年では「半生うどん」やゆで立てを急速冷凍した「冷凍うどん」なども登場しています。また、最近では各自が好みのトッピングをセルフサービスで行う讃岐うどんのスタイルがブームになりました。
蕎麦
日本では蕎麦の香りが珍重されています。そのため、例えば冷たい蕎麦を食べる時はつゆを少しだけ付ける習慣があります。これは、つゆをつけすぎるとつゆの香りに負けて蕎麦の仄かな香りが消されてしまうからです。そして一気に啜り込むようにして食べます。蕎麦の風味や食感を楽しむために、音をたてて食べることが許されています。蕎麦自体を味わった後は、蕎麦を茹でた蕎麦湯を蕎麦つゆに入れ、蕎麦湯として味わいます。
蕎麦は美味である他、その高い栄養価が知られています。原料となるソバの実は、ソバポリフェノールの一種であるルチンや良質のアミノ酸を多く含みます。しかし、蕎麦はアレルギー症状を起こす場合があるので人によっては注意が必要です。
日本では、縁起担ぎで、大晦日(12月31日)に蕎麦を食べるという「年越し蕎麦」の習慣が現代でも広く行われています。江戸時代、蕎麦は小腹を満たすファーストフードのような位置づけでしたが、現在では店による微妙な差異を楽しむ蕎麦通も増え、様々な形態が生まれています。仕事の途中に立ちよる駅構内の立ち食い蕎麦屋が多い一方で、本格的なコース仕立てで供する高級な蕎麦懐石も人気を呼んでいます。