代表的な日本料理 (Typical Japanese Dishes)

とんかつ

とんかつの材料を提供できるサプライヤー紹介

とんかつを扱う飲食店紹介

とんかつは豚のヒレ肉やロース肉に小麦粉、鶏卵、パン粉などの衣をつけ、天ぷらのように160~180℃の油の中で泳がすように揚げたフライ料理です。

1930年頃、西洋から「cutlet」が日本に紹介された時は、イタリアの「ミラノ風カツレツ」やオーストリアの「ウイーン風コトレット」のようにラードやバター等の動物性の油で焼いていたが日本人の口に合わず、やがて植物性油も用い天ぷらのように揚げるようになりました。

パン粉も西洋式の細かい粉末状のものを用いていたが、油を吸いやすく日本人には不評だったため、荒削りのパン粉が使用されるようになり、こうして「カツレツ」の原型が誕生しました。こうした変遷を経る間に、調理に用いた豚肉(トン=豚の意味)とcutletがなまり複合され「とんかつ」と呼ばれるようになりました。

とんかつはシチュー、スパゲッティ、ハンバーグなどと並ぶ洋食の1つです。洋食とは日本で発達した西洋式料理であり、日本人の生活の西洋化と連動して人気がでました。日本人の舌に合うようにディープフライの形態で揚げたとんかつは洋食店の主要な品目であると同時に専門店も存在しています。

とんかつに欠かせない付け合わせとしてキャベツがある。当初は日露戦争の影響で人手不足となり、温野菜を添える手間を省くために添えられた代用品でしたが、値段が安くボリュームもあり、またソースにも合うことから取って代わられました。また、とんかつにかけるソース(source)はイギリスのウスターソースをベースに、フライ料理との適性や日本人の嗜好を考えて独自に進化したソースです。甘い、親しみやすい味わいが人気を博し、とんかつ普及の一翼を担いました。

日本人の食習慣に合わせ、とんかつは箸で食べやすいようにあらかじめカットされ、ご飯、味噌汁、御新香と一緒に供されることが多いです。とんかつを応用した料理も多数生み出されました。とんかつを具にしたサンドイッチであるカツサンド、味噌で調味した味噌カツ、カレーライスの上にのせたカツカレー、とんかつと玉葱などを甘辛く煮、卵でとじて丼飯の上にのせたカツ丼なども同様に広く親しまれています。 また、サクサクとした衣は豚肉以外の食材にも合うことから、洋食では様々な料理が生まれました。エビを揚げた海老フライ、牡蠣を揚げた牡蠣フライ、鯵を揚げた鯵フライ、又ハンバーグをとんかつとの同じように衣をつけ油であげたメンチカツなどは「フライ」の範疇で最も親しまれる人気メニューの1つです。


その他の代表的な日本料理 
(Typical Japanese Dishes)

寿司

天ぷら

すき焼き・
しゃぶしゃぶ

みそ汁

うどん・そば

とんかつ